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映画 - KINGSGLAIVE Final Fantasy XV 感想

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV
http://kingsglaive-jp.com/


監督:野末武志
脚本:長谷川隆
製作:田畑端
音楽:ジョン・グレアム
出演:綾野剛、忽那汐里、磯部勉、山寺宏一、かぬか光明、関智一、藤村歩、飯塚昭三、銀河万丈、藤原啓治、中村悠一、小松史法、高木渉

神聖なるクリスタルをめぐり、長きにわたって戦いを続けてきた魔法国家ルシスとニフルハイム帝国。ルシス国王レギスの直属部隊「王の剣」に所属するニックス・ウリックらは魔法の力を駆使し、ニフルハイム軍の侵攻をかろうじて防いでいた。しかし圧倒的な戦力の差を突きつけられたレギスは、ルシス王国を守るために苦渋の決断を迫られる。



 FFXVを買う予定である。スタンドアローンでしこしこプレイできるんだから、完全に僕に向いている。もう、買うので、買うしかないのである。しかしまあ買うにあたって不安があるのは、果たして自分はそのゲームを楽しめるのかということでした。
 相変わらず気分としては低空飛行が続いていて、よろしくない話題がチロチロと職場に顔を出したりしている。休みもない。何もできないしする気もない。誰とも会ってない。どこにも出かけてない。何を楽しめばいいのかわからん状況で、対策RPGに手をつけるのはもったいない気がする。
 と、したところで、FFXVが映画になったという話を聞いたので、「ここらで気分を盛り上げるために映画でも見るか」と思った。正直、映画一本を映画館で見る元気も一切ないのだが、これは勇気の問題で、映画館に2時間拘束されることへの恐怖に勝つか負けるか、という話なのでした。まあ本当にしばらく見てないし、「FFXVを盛り上げるためだ」と諦めて映画館に向かいました。そしてチケットを買いました。
 夏休み突入直後のチケット売り場には、酒入ってるらしい大学生ぽいお兄ちゃんが販売機の前で4人ほど「え?え?ていうか何見んの?わかれへん」とうだついていて、隣に立った僕に「お兄さん映画今日何見るんすか」と突然話しかけられる(若干イラつく)ハプニングなどありつつ(素直に答えました)。

 「まーそうだろうな」と思ったのですが、小さめのスクリーンに僕と女性が3人だけでした。あのー、どういう勝算があってこのFFXVを映画にしようと思ったんだろうね。「ゲームの映画化」ってさ、決して印象良くないと思うんです。僕は多分、バイオハザードの映画を初めて見る人って、決してゲームのバイオハザードの熱狂的ファンじゃないと思うんですよ。やっぱりミラ・ジョボビッチファンとか、ホラーファン、B級映画ファン、ゾンビ映画ファン、うっかりカップルの中の一部に、少し多めに含有されてる程度で、その興行収入をある程度約束するなんてもんじゃない。プロモーションの手間が少し省ける程度じゃないですかね。
 と、したときに、FFを映画にした場合に「すぐ掴める要素」ってのがない。かつて「アドベント・チルドレン」ていう映像作品とかありますけど、あれってクラウドとか、すでに立ったキャラクターがあるから見るに堪えるわけで、映画ファン界隈に「クリスタルファン」とか「ギルガメッシュファン」とか「ダチョウみたいな黄色い鳥ファン」とかいるわけでない。FFを映画にした場合に浮かび上がる要素って、ゲームであることや、剣と魔法の世界であることっていう、それ自体に強いファンがすでにあるわけじゃない。あるとすれば唯一「FFであること」だけなんですよね。
 だからこの作品は純粋に、「FFXVのプロモーションの一環でしかない」ということを理解して見るべきだというふうに感じました。その上でも「誰が見るんやこれは」と思ってます。果たして、未発売のゲームに寄せる期待って、そこまで高いものがあったのかと。Call of Dutyや、Falloutが映画になったら、『あんな感じになるだろうからわりと面白そう・面白くなさそう』と想像しやすい。FFはねっとりRPGを楽しむことをメインにしているんだから「あんな感じになるだろう」が全く予想できない。そもそも過去、「Final Fantasy」という歴史に残る超コケ映画のおかげで、この名前を関して劇場用の映像作品を作るメリットがわからない。やっぱりどこをとっても「誰が見るんやこれは」でいいと思うし、観客4人も妥当だと思ったのでした。

 冒頭、「今世界はこのようになっております!」と拙いナレーションで長々と説明が始まる。まあ、ゲームじゃねえんだから、会話や行動を通してこれを説明するのはムリと感じたんでしょう。しかし不安はどんどん高まってました。僕は正直FF10ティーダの「ッス」な言い回しに声が当たったときも結構キツさを感じたし、映像以外はわりと古臭いアニメ的言い回し・語調な印象を感じてたので「そういうの120分だったらこの体にはキツすぎる」と危惧してました。もしそうだったら、ねっとり理詰めでブログで悪口書くだけのことなのでしょうが。
 専門用語がある程度未消化なまま開始したストーリーですけども、まず、「人をCGで作る技術はここまできたのか」と驚き震えました。これを見るためだけに金を払う価値が、少なくとも僕にはあった。表情、動作、髪や服の動きなど、不気味の谷が当然発動するタイミングもあるんですけど、基本的には違和感ゼロ。作ってる側のことを考えると気が狂うような作業と綿密さが必要な気がして、心配になるくらいでした。
 ファンタジーを映画にした際、特に人もなにもかもCGにした際に強いことって、多少の無茶な能力をくっつけたとしても、すべて作り物だった場合に、違和感を挟む余地がないってことですな。演技ですらないんだから。つまり、説得力がある。よって、「クリスタルが中心になって回っている世界」だけど「普通の最新式アウディが走っている世界」までがちゃんと地続きになっているように見える。多分、普通の車をファンタジーに登場させるのってすごく勇気が必要だったと思うんだけど、ここまで踏み込む勇気にまず感服しました。すげえファンタジーな恰好している王様とか宰相とかが、ワゴンとかに乗ってるんだぜ。これは勇気じゃないかね。
 主人公のニックスは、王によってクリスタル経由の特殊能力を付与されているんだけど、それは、移動させた物体の先に自分自身が移動する能力で、これが映像で見ると始めはなんだかよくわからなかった。けど、「そういうものがある世界」であるということを、普通の自動車とか見たあとにさらに重ねて見ると、何が起こってるのか理解していく。これは、冒頭のナレーションで世界情勢についてサクっと処理したのに対して、「ストーリー上起こっていることの不思議」は前後の文脈で理解できるように配慮されているってことだと思う。ある程度のあきらめに対して、ある程度映画的マナーに忠実に作られているような気がした。

 実際「狭い壁と壁の間を外車で落下しながら走るシーン」とか、現実の役者がCG交えて映像にしようとしたら、さすがに説得力を得るには大変な下処理が必要だと思う。しかし、全編CGでファンタジーのこの映画なら、ヌルっと始まっても何の違和感もなく、ただよくできたアクションシーンとして楽しめるわけですよ。この車落下シーン含めて、見るところがいくつもあった。普通に娯楽作品として成立していたと思います。
 よって、FFXVをほかの人より楽しみたい、という人にお勧めします。

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