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1000円カット税をお支払いした

 1000円カット税でもあり、散髪税ともいえるね。
 僕は散髪嫌いなんですよ。超面倒くさくないですか。もう何回書いたんだろうかこの話。そんな書いてないか。俺が心の中で叫んでるだけか。わりと書いた気がするんだけど。じゃあ改めて書きますと僕は散髪嫌いなんですよ。
 昔は月に1回、「このような髪型にしたい」とか「今のような髪型は嫌だ」というような、鏡に映るきもちゃーりー自分が持つ「理想の自分」と向き合わなきゃならんタイミングとして相当嫌だったんですね。文字にしていて相当狂っていると思った。僕は、「この髪型が似合う」と思って外を歩くのも嫌だったんです。だから、今もそうですけど、大体帽子被って外出てたんですね。そういう、髪型に関して何か考えることで消費する時間とか金とか糖分とかが嫌で、家でバリカンで丸坊主にしてた時期もあった。ちなみに二十歳ですよ二十歳。『どうせ何やったってきもちゃーりーんだから丸坊主でいいだろ』と思ってたけど、明らかに丸坊主にしてた時期は今に輪をかけて気持ち悪かった。
 そういうこともあってか、ていうか単に年食って反社会的であることに疲れてきたともいえますが、髪型を気を付ける、ということに慣れてきている現在であります。もちろん市井の人々からすれば恐ろしく低次元なレベルですが。

 散髪税とは何か。僕がこの文章を書く2秒前に作った造語です。散髪代に付随する消費税ではなくて、「髪を切ることによって発生する不可逆的なリスク」つまり「散髪失敗の可能性」のことを指します。俺が指すと言っているのだから指すのです。
 散髪をする際には常に、この散髪が失敗に終わる可能性がゼロではないことを意味していると思うのです。そうすると「みすぼらしい現在」と「金を払ったうえ無様になる未来」を選択するのが「散髪に向かう」ということになるわけですね。大げさな、って話ですけども、大げさじゃねえよこの野郎。1か月経過したら、頭の片隅でいつか散髪税を払うことを考えておかなきゃならんわけで、これを1年10回弱くらい繰り返し、80年生きたら(嘔吐)80回この税をお支払いしなきゃならんわけだ。馬鹿か。面倒くせえ。散髪面倒くせえよ。実際に失敗しなくとも、可能性に対して心労という形でお支払いしなきゃならんのだ。

 そんなわけで、僕は1000円カットを利用している。1000円カットは一般的に、失敗のリスクが高まる風味のようですけども、僕の場合は、明らかの短髪のヘアカタログの切り抜きを見せて「こんな感じで短く」とオーダーするので、半端に長い人や女性が大胆に切る場合のリスクと比べて小さいと思ってる。今まで『やっちまったな』と出来上がりを眺めて思うことはもちろんあったけど、はっきりいってその確率って、それまで通ってた美容室で発生する確率とあんま変わらんのだ。だったらもう、1000円でいい。俺は今のところ、俺の社会性を補完するためのものとして散髪を捉えているし、後ろと左右刈り上げて後はさっぱり短ければもうなんでもよいのだ。清潔感で世間をぶん殴ることしか考えてない。

 先日1000円カット行きましてね、派手に失敗したんですけど、今までと次元が全く違う失敗だったんですよ。
 いつも通り明らかに短髪のヘアカタログの切り抜きを持っていって「このようにお願いします」と言って、あとは目をつぶってたんですけど、後ろと左右を刈り上げた以外は、前髪とか後ろ髪がほぼ切る前の長さだったんですね。
 切ってた時間もトータルで5分くらいだったし、「ハイお疲れさまでーす」と言われて目を開けると、すっごい長かったし、その割にサイドは刈り上げてるし、僕もう見た瞬間「アッハ、長い、長くないですかねこれ?」てもう半笑いで言ったんです。もう、なんていうか、注文と何もかも違ったので。ヘラヘラしてしまった。初めての経験でした。
 で、あんま注意して見てなかったけど、切ってくれた人、よく見たら『髪切る人』の全く逆ベクトルにいるような人だったんです。別に、年配の人だからとか、オシャレじゃないから、とかそういうんじゃなくて、トラック運転手みたいなでかくてガッチリして日焼けしてる、二言目にはタメグチで職業聴いてくる肉体派のおじさんだったんです。1000円カットって確かに、美容師くさくない人が美容師やってて、見た目に不安も多いんですけど、教育がしっかりしてるようで、くたびれたおじさんでも大体指定通りに仕上がるんです。でも、今回担当してくれたおじさんは明らかに、その新人教育で矯正不能な、「他人の髪を切ることに(おそらく)全く興味のない人」だったんですよ。

 「いや、もうちょっと前髪とかその写真くらい短く切ってもらえないですかね」

とヘラヘラしながらお願いしたら(写真も2秒で畳んで全く見てなかった)、

 「写真、ああ、こんくらいの短さやで、あとでワックスつけたらええわ」

と頑として追加で切ってくれなかった。僕、今まで生きてて、「もうちょっと短く」を断る美容師さん初めて出会った。そんだけはっきり断られたら、言うこと見失って「あ、そーすかー」と言って退店した。僕がパワフルマンだったら『舐めとんかボケ』でいいのだと思うが。
 その足で別のお店行って、「この写真くらい切ってもらえますかね」と同じようなことをもう一度言って切ってもらった。さっき幻でも見たような気持ちだった。「あ、実はさっき切ったばっかりなんですけどォ…」と聞かれてもないのにさっき見た幻の出来事について、担当してもらった美容師さんにペチャクチャしゃべってしまった。
 おばちゃん美容師さんは、「いや…なにこの切り方…何ミリ使ったんやろこのバリカン…失敗ちゃうんこれ…」と散髪直後の僕の髪をいじりながら、仕上がりのひどさについて説明してくれた。

 ああ、なんか、書いてみると大した出来事じゃなかったみたいやんか。
 1000円カットって、本当にどの系列のどの店舗でも、仕上がり変わらんのですよ。でも、美容室で働く人って、少なくともやりたくて美容師やってる人がほとんどなんですよね、多分。でも1000円カットは脱サラパターンとか、急場にリクルートした転職組とかが含まれてるから、1000円カットにしか起こりえない派手な失敗があるのだと、今回勉強したわけです。そういうお話でしたありがとうございました。

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